道普請〜病人続出だった ’2019夏〜

暑い。
今年の9月は暑かった。
私にとって2回目の道普請。

※ちなみに記念すべき第一回、去年の道普請の様子はこちらの記事です。

そんな9月のとある日曜日。私の住んでいる集落の道普請が行われた。



開始は午前8時

道普請が始まる。
この日は9月というのに日中の気温は30度越えの予報。しかも晴天。
夏空の中、80歳オーバーの諸先輩がたと一緒に私も道普請に励む。

今回の役割は鎌で草を集める係。

基本的に男性が草刈機、女性が草集めという役割分担になっている。
年齢別に草を刈る場所を分けていく。

平坦な道は高齢者。←70歳〜80歳(70歳代1人、80歳代4人)
急勾配なお宮の草刈りは若者。←30歳〜60歳(30歳代1人、40歳代1人、50歳代4人、60歳代1人)

で行う。

私は草刈り機で切った草を回収する作業をもう一人の女性と2人で行った。

正直、草刈りの男性の方が楽だ・・・。
切って歩くだけで良いのだから。

ここでも男尊女卑の流れを感じる。

さて、それはさておき、もう一人の女性から昔の事をたくさん聞いた。
集落で盛大な秋祭りをしていた話や、飲み会で喧嘩をした話など、今のこの集落で本当にそんなことがあったのかという話ばかりだった。

話をしながら作業するが、気温は多分30度くらい。
汗は止まらないし喉は渇く。
日陰で休憩しながら作業をする。

朝8時から水分を取らずぶっ続けで11時まで作業した・・・・。
なぜか。
お茶を支給する係の人が、まだ休憩は挟まないとの一点張りで、周りの助言も聞き入れず作業を続ける事を決定したからだ。

人が倒れる。

11時。休憩を挟まず、作業が終わってからしかお茶を配らないと言っていた、その係の人本人がふらふらするといって、持っていた草刈機を投げ捨てその場に倒れ込んだというのである。

急遽そこでお茶タイムとなり、みんなで日陰で水分補給だ。
ここで倒れた係のおじいちゃんは結構早く復活。よかった・・・。
本当ならこの暑さ、こまめな水分補給と休憩をしなければ高齢だろうが若年だろうが倒れる可能性が高いのは誰が考えてもわかるのだが・・・。

すると、一人のおばちゃんの様子がおかしい。
声がうまく出せないのだという。
ちなみにおばあちゃんは87歳。
87歳でこの炎天下、鎌と熊手をもって休憩もせず草を集めていたのだ。
私はそれを聞いて慌てて座るように促す。
足腰が悪く直接地べたに座れないので椅子を探すが椅子がないので、小さなガスボンベをひっくり返してその上に草をクッション代わりにしき、座らせる。
お茶をたくさん飲むように言ったがお茶を飲んでも治る気配はない。
誰かがOS-1がいいんじゃないかというので、家にもらいもののOS-1ゼリーがあるのを思い出し、炎天下の中走って家に向かう。
ゼリーと、アクエリアス、冷凍庫から保冷剤を持って元の場所へまた走ってむかう。
おばあちゃんにゼリーを飲むように言う。
保冷剤は首のタオルと一緒に巻きつけて、アクエリアスは帰ったら水に薄めて飲むように伝えた。
私が到着すると作業が始まっていたので、それだけ伝えとりあえず私も作業にもどる。
時々おばあちゃんの様子を見ながら作業をして、30分ほどで残りの作業が終わった時には、ずいぶん具合がよくなったようで、少し顔色が良くなっていた。
近所の人が車で家まで送り届けたらしく一安心した。

いろいろなアクシデントがありつつ、道普請は終了した。

道普請の日の午後、看病したおばあちゃんから元気そうな声で電話があり、安心した。
どうやらOS-1が気に入ったらしく、大量に買ってきてほしいとの注文もあった。
おばあちゃんは一人暮らしなのだ。車もないので、好きな時に買い物には行けない。いわゆるお使いをしたわけだ。
買って帰ると喜んでくれた。声も治って元気も良さそうだった。
本当に心配した。救急車でも呼ばなければならないのかと思ったくらいだ。

いや、本当に毎回事件ばかり起る。

今回は一歩間違えば本当に大変な事になっていたと思う。

さて、来年は何がある事やら・・・。

 

作成者: Haru

シングル百姓。 農業を初めて6年目、猟師見習い中。大分県竹田市の消滅集落で一軒家を借りてDIYリフォームし住んでいる。2人の娘、ネコ2匹と暮らしている。

“道普請〜病人続出だった ’2019夏〜” に2件のコメントがあります

  1. 道普請という言葉は、知りませんでした。それで、ちょっと調べました。私は、埼玉県に住んでいますが、このような作業を一般の方がすることに驚きました。30度を超える日に、3時間もぶっ続けで草刈りなんて、さぞかし大変だったと思います。しかも、高齢者なら 尚更ですよね。倒れたおばあちゃんも大事に至らなくて良かったですね。Haruさんも大変でしたね。

    1. やっぱりそうですよね。
      田舎にいると当たり前のことなのですが、脇道の整備など、本当は行政が行うべきところでああるのだとは思うのですが、昔ながらの風習で今も残っているようです。
      しかし、田舎の人口減少と高齢化により、その昔ながらの風習を残すというのはかなり困難になってきています。
      この現実と道普請をどうしていくかというのも田舎の今後の課題ではないかと思います。
      綺麗な田舎の風景も、こういう道普請があったり、各自で草刈りや整備をしているからこそ保たれているという部分が大半だからだと私は思っています。
      このまま近所の高齢者がいなくなった時、果たしてここに住み続けることができるのか・・・。

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