今日はミニトマトの畝を作った。
今年はミニトマトを作ろうと思う。
まずは肥料まきから。元肥をまいてから畝を作る。
さて、畝の作り方。
何もない畑に畝を作っていく。
うちのハウスは6m間口の、高さ9m、長さ40mのハウスだ。
計測
まずは計測する。
間口は6mなのだが、手作りハウスなので多少の誤差が出ている。
毎年ここはしっかり計り直す。大事なところだから。
今回のハウスは
出入り口側が、590cm
出入り口反対の奥が、600cm
と10cmのズレがある。でもこれも許容範囲。実測して畝を作る。
まず、私のミニトマトハウスの畝幅は80cm。
80cmを三本作る。
80cm×3本=240cm
横幅のうち240cmは畝に使う。
残った長さを通路の長さに等分し計測する。
図にするとこうだ。
下の表がハウスだとすると
出入り口反対奥側 | |||||||
90 | 80 | 90 | 80 | 90 | 80 | 90 | 600cm |
通路 | 畝 | 通路 | 畝 | 通路 | 畝 | 通路 | |
87.5 | 80 | 87.5 | 80 | 87.5 | 80 | 87.5 | 590cm |
出入り口 |
600cmの場合
ハウス全体の横幅 600cm
畝の長さの合計 240cm
通路の長さの合計を出す 600cm-240cm=360cm
通路の長さの合計360cm÷通路の本数4本=1本の通路の幅90cm
という要領で計算した。出入り口側もその要領で計算すると87.5cmという結果になる。
どうしても誤差が出るし、小数点も出るのでここは大体の数字でやっている。
出入り口側と、出入り口反対側の各畝の中央を出しておけば、必ずハウスに対してまっすぐな畝ができる。
畝幅は変わらず通路の幅だけ少しずつ広くなったり狭くなったりするというわけだ。
畝づくり
そしてその後計測した場所に目標を立てておき、そこに紐をはってその横を管理機で溝を切っていく。
できた畝がこちらだ。
通路になるところには土が残っているので鍬で地道に畝に乗せていく。
私のミニトマトハウスでは畝の高さはだいたい50cmほどと高くとるようにしている。
排水や、根張りなどの面から効果的であるためだ。
さて、この作業、ここまでしなくてもトラクターの後ろにつけられるマルチャーや手押しのマルチャーがあれば肉体労働せず簡単に完成するのだが、なにせ小さい農家なのでそういった機械を導入しておらず、今のところこの方法でやっている。
マルチをはる。
畝を綺麗に形成できたら次はマルチ張り。
灌水チューブをつけるための塩ビ菅を埋め込み、灌水チューブを各畝に通し、通路灌水もするのでその灌水チューブも通路に這わせてからマルチを張っていく。
マルチは210cmの白黒こがけマルチを使用している。
3畝分マルチをはったら、防草シートをかけて完成となる。
手前のマルチのところでツッパているのが灌水のための塩ビ菅が飛び出ているところだ。
管理機で溝を切って、塩ビ菅を埋め込んでいる。ハウスの外にバルブを設置しており、ひねれば3畝分まとめて灌水ができるというシステムだ。
このシステムも手作りした。塩ビ菅は接着していなくても土で鎮圧すれば水圧で外れたりすることなくスムーズに灌水することができるのだ。
その後
ここからは写真の畝の間に置いているイボ竹を立てたり、トマトを支えるためのエスター線を張ったりとまだまだ仕事は残っているが今日はここまで仕事をしたのでここまで書いておくことにする。
本当にミニトマト農家に研修に行った時のまま、昔ながらのマルチのはりかたや、畝の作り方をしているので体ばかり使い、体力消耗、ダイエットにもってこいな作業ばかりだ。
あと、隔離土耕や、水耕栽培、養液栽培などではないのでこの方法でやっている。
でもこの方法でやるいいところは、ハウスの作物を転換しやすいということ。
トマトばかりでなく、やめたくなったら止められるし、他の作物も植えられる。
小さい農家なのでそうやっていろいろ転換できるのは本当に利点であるので、私はいろんな便利な農法があるだろうがいまのところこの方法で畝を作ることに落ち着いている。