田舎の遠まわしな表現。

桜の季節だ。

ここら辺ではしだれ桜がとてもおおく、しだれ桜祭りという祭りが開催される。

 

 

午前10時。畑から帰ってくると、隣のおばちゃんが待ってましたかのように話しかけてくる。

今日、桜祭り行くの???

 

と質問される。
子どもと行くつもりだったので

行くよ

と答える。

すると、おばちゃんが昼からは餅まきがあるからいいよとか、祭りの概要を説明してくれる。
一通り説明を終えると、次に・・・

 

近所の別のおばちゃんが行きたがってるから行くなら一緒に連れて行ってあげて。

 

本題はそこかい!
帰ってきそうな時間に出待ちをしていて、話の流れでその話をする。
なんという手の込んだ話。
たぶん裏で、近所のおばちゃんと、隣のおばちゃんの中でそのあらすじができており、私に連れて行ってもらうという話ができていたんだと思う。

私もその日は来客の予定があったため、いければ行くくらいしか答えていなかった。

本当はそういうことは無理だといって断ろうと思ったのだが、断るのも面倒だし、とりあえず、その近所のおばちゃんが行くのかどうか聞きに行くことにした。

歩いてすぐの場所に家があるので、早速家に行くと、待ってましたかのようにおばちゃんが出てきた。

祭りに行きたいのか聞くと、行きたいと答えるがはっきり言わない。頼むのが申し訳ないと思っているのか、厚かましく頼むのも気がひけると思っているのか、そのように思わせるための演技なのかはわからないけど、煮え切らない感じで話す。

こちらが提案するとその話に乗ってくるので、上に書いたどれかの心理ではあると思う。
すぐに連れて行こうかというと、準備があるからと午後1時お迎えに行くと約束した。

祭りに送ってから今度は迎えは何時がいいかと聞くと、歩いて帰るからいいの一点張りだったけど、お迎え行くから時間決めておいてねといって一旦家に戻る。

 

私が御用聞きに行ったのは午前11時過ぎ。

おばちゃんを祭りに送る時間は午後1時。

それまでちょっと時間があったので昼食をとって、1時になったので向かおうと車に乗ると、家の前におばちゃんがもういた。

おしゃれをして早々と出てきてくれていた。

車に乗せて、再度帰りの時間を尋ねると午後4時としっかり答えるw
やっぱり迎えに来て欲しかったんだな、と思う。

祭りにおばちゃんを送り、私はそのまま家に戻る。

ちょうど来客の予定もあったので祭りに長居はできない。

来客と話しているうちにあっという間に待ち合わせ時間の16時となる。
急いで迎えに行くとおばちゃんはもう歩いて帰ってきていた。
足が悪いので緩やかなのぼりもきつかっただろう。

おばあちゃんを車に乗せて家路につく。
乗せてくれたお礼にと、イチゴとキャベツをもらった。

もう、こうなったらどこまで付き合うかだなと思った。
みんなで助けあうしかないので、動ける私はこうやって送迎の役目などさせられる羽目になるのだが、こういったことも多分あと何年だ。

こういうおばあちゃんたちがいるからこそ、私たちがここで生活できているので、嫌なことはいやと断るけど、ある程度のことは許容していく必要があるのかなと思った。

 

こういったこともあとどれくらいできるかわからない。この地区にタイムリミットがあるから。

 

 

作成者: Haru

シングル百姓。 農業を初めて6年目、猟師見習い中。大分県竹田市の消滅集落で一軒家を借りてDIYリフォームし住んでいる。2人の娘、ネコ2匹と暮らしている。

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