田舎の七不思議〜置いていった200円とチョコパイ。〜

夕方、外から声がする。

大変大きな声で呼ばれている。

出てみると二軒先のおばあちゃん。

なんか真剣な顔で話してくるので何かと話を聞くと、どうやら私が家の前の畑に植えているニンニクが欲しいらしい。
私は前の畑に自家消費用のニンニクを植えている。葉ニンニクとしては食べず、ちゃんとニンニクができたら吊るして保存し、1年間食べる予定にしているニンニクだ。
だから大事に、収穫せずに放置している。

そのニンニク畑はちょうど近所の人が通る道端にあるため、いつも目に付くし、成長を見ることもできる。
近所のおばあちゃんは毎日のウォーキングの時にそのニンニクに目をつけており、ちょうど食べ頃のこの時期に話しかけてきたのだ。

一緒に畑に行き、どれくらいいるかと聞くと、5、6本欲しいというので多めに10本以上抜いて渡した。

ただではもらえない、お金は200円くらいでいいでしょ??

というので、200円とかいらないし、私の野菜を200円と値をつけられたのも気分が悪かったので、いらないからと固く断った。

ニンニクを握りしめたおばあちゃんは嬉しそうに早足で家に帰っていた。

その後、5分くらい??してだろうか、おばあちゃんが駆け足で坂を登りうちにやってきた。
なんという軽い足取り。

何の用かと思ったら

チョコパイ9個入り

を持って差し出してきた。私がお金を受け取らないので持ってきたのだ。お返しのつもり。
私のニンニクは200円かチョコパイかよ・・・と思ったけど、もう断るのも面倒なので受け取る。

おばあちゃんはまた駆け足で帰っていった。

 

にきたのはうちの裏から見える家のおばあちゃん。

やっと2軒先のおばあちゃんが帰ったのでゆっくり夕ご飯を作って、さて今からアサリの味噌汁でも作ろっかなぁ♪なんて思ってたら、台所の入り口のガラス後ガンガンと叩く音がする。ホラーだよ・・・。

裏のおばあちゃん。

今度は聖護院大根が欲しいという。
畑の片付けで山積みにしていた大きな聖護院大根が欲しいらしい。
でもあれはもう、割れたりとう立ちしているので食べられないからと、うちで食べる用に保存しておいた聖護院大根があったので、大きいのを選んで5個くらいあげた。
ついでに中の赤い、紅芯大根もあったのでそれも2個くらいあげた。

聖護院大根は煮て食べるそうだ。
そして机に200円置く。
大根も200円。

示し合わせていたのだろう。200円。

置くのでもう断るのもめんどくさいので子どものお小遣いみたいに200円もらった。

大量にあげたのでかなり重い大根をダイソーのビニール袋に入れて帰るおばあちゃん。

重そうだが・・・・。

 

 

 

ここの田舎はいろいろゆるいが、こういったなんとも昔のままの常識というのがやっぱり数多く残っている。
自分から選んでここにきたので理不尽なことでも、スルーしながらやっていくしかないと思う。
別に深く関わらなければそれ以上ないし、どう付き合っていくかは難しいけど、自分なりに回答を見つけて、スルーしてやるしかないのかな。

突然家に来る。

これは日常茶飯事なのでもう慣れた。

畑を見ていろいろ口を出される。

これも日常茶飯事だ。

 

スルーする。

スルー。

 

 

作成者: Haru

シングル百姓。 農業を初めて6年目、猟師見習い中。大分県竹田市の消滅集落で一軒家を借りてDIYリフォームし住んでいる。2人の娘、ネコ2匹と暮らしている。

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