宮城地区小松明祭りに参加した話。〜田舎のお盆〜

昨日、8月14日は私の住んでいる、大分県竹田市宮城地区の夏祭り、
小松明祭りだった。
読み方は、コダイマツリ
決してコマツアキラと読みませんw

さてさて、宮城地区をあげてのこのお祭り、どうやら、田んぼの虫をよけて豊作を願うというお祭りがもともとらしい。だから松明も田んぼの畔にも設置している。ゆらゆら揺れる光がとても幻想的な夜になる。
静かな田舎もこの日はたくさんの人で賑わう。

宮城地区は昔からこのお祭りをやっていたのではないらしく、ここ10年ちょいくらいの歴史のようだ。
始めた当初よりも高齢化により年々規模も小さくなっているらしい。
が、結構大規模に準備を進めており、大学生や地域おこし協力隊の方などが地区の人と準備を進めていた。

 

午後2時準備開始

私の住んでいる宮城地区の中の刈小野という場所。ここは午後2時から準備を始めた。
地区により集合時間は異なっているようだ。
となりのおばさんが午後1時50分くらいにトップカーに乗って登場。
(トップカートはこのあたりのお年寄りの足で、車椅子型シニアカーと並ぶ使用率である。シニアカーと併用している人もいる。車の運転できないお年寄りはこのトップカーを使い移動する。農機具扱いなので車のようにナンバープレートもないし、車検なども一切ない。でも公道走っても何も言われないし、後ろに荷物も乗せられて畑までの移動はとっても便利。荷台には基本的に草刈機を常備しているが、車の運転できないお年寄りはこの荷台に、タンス、人、野菜・・なんでも運ぶ。ちなみに屋根付きの軽トラ風のものもある。)

トップカーでお誘いを受けて早速出発。お友達も2人お手伝いに来てくれていたので一緒に出発した。もちろん私の子そもたちも一緒だ。

集合場所に着くともうすでに地区の人が集まっており、準備を始めていた。
若大将もいてみんなを仕切っていた。
一番早く来たのは、どうやら”現場監督”らしい。
”現場監督”・・・地区の人がみんなでそう呼んでいた80歳代の男性だ。トップカーで来ていた。事務用の回転椅子に座り何やら作業している。

作業自体はいたって簡単。灯油を空き缶に入れてその中にワラの綱を切ったものを入れる。要は灯油と空き缶と綱でろうそくを作るわけだ。そのろうそくを道に等間隔に刺してある竹につけて行くだけ。
それを役割分担して行う。まずはろうそく作りから。
それが終わるとみんなで道路に刺してある竹につけていく作業。
このとき、本当にみんなおもいおもいに動くので、誰も一歩もゆずらず、自由に行動w
一輪車で運びたいおばあちゃんもいればトップカーで運びたいおばあちゃんもいる。みんな思いがあるのはわかるがそこまで・・・と思って笑ってしまった。
若大将は軽トラだ。私は一輪車のおばあちゃんについていくことにした。

80歳後半のおばあちゃんが一輪車をおして歩く。足取りはすごく軽い。早い。

元気だ・・・。

 

こんな感じで一緒に作業した。
のどかな田園風景とおばあちゃん。最高。
奥の赤い屋根が温泉館。

と、そうこうしていると作業も終わり、一番に来た現場監督は、座っていた事務用椅子を荷台に積んで颯爽と帰って行った。現場監督は耳も遠いらしいが今日は補聴器をつけていてよく聞こえていたらしい。

それを見送りながら他の人はお茶を飲みながら世間話をして解散となった。

作業や休憩含め1時間、作業は終了した。

夜の部

夜の部は19時から松明に火をつけていく。私は今回地区の端から火をつけていく役をもらって急いで火をつけに行くと、もうつけているおじちゃんたちが数名おり、あまり火がつけられなかった・・・・。ちなみに火はガスバーナーでつけると早いよ、と聞いていたのでガスバーナー持参で行った。

たまに火が消えている松明もありそこはガスバーナー大活躍!
のんびり夜の散歩を楽しんだ。

そしてサムネ画像の文字・・・グランツ竹田とは最近竹田市にできた新しいホールだ。
どうやら去年までで地域に関するメッセージ文句がネタ切れしたため、今回は新しいホールの完成を祝うメッセージにしたらしいのだが、全く今回の祭りとは関係ないところがお年寄りが考えたところらしいw
宮城へようこそ!とか温泉最高!とかなんか他にもいろいろメッセージはあるだろうにわざわざ・・・w
それも含めて面白いw
ゆっくり歩いて行くと、公民館の前でお酒を交わしている地区のおじさんたちの集団に出会った。
子どもが喉が乾いたというと、ペットボトルのお茶を配ってくれるなどとてもよくしてくれた。
その代わり、おじちゃんたちの話に付き合うはめになり・・・なんだかわけもわからずグダグダになってしまったが・・・。おじちゃんたちは20時で解散。
私たちもそこで帰ることにした。

 

田舎の祭り。

このように田舎で祭りが行われるときは私のように地区に所属していれば手伝いに行ったり、片付けに行ったりしなければならない(片付けは次の日の早朝5時半くらいから行われた)。
これがうっとうしい人やめんどくさい人は地区に入らない方がよいだろう。
でも、このような消滅集落では基本的にお年寄りが多いので、そんな長い作業もなく基本的に軽作業だし、早く終わる。まぁ、その時間がもったいないとかめんどくさいと思う人は本当に地区に所属しない方がいいと思うが、まぁ少しなら、と思う程度なら所属し、軽くでもいいので手伝っておくのが無難だ。

そもそもお盆の14日にこういう行事が成り立つというのは、田舎は都会に行った人が帰って来るのを迎えるところで、そもそも田舎にずっと住み続け、そこから出る予定もないし、出て行くつもりもなく留まり続けるという気持ちがあるからこういった祭りも続くのかなんと思う。
もしみんなが移動していたら続くだろうけど、毎回形を変えて行くとは思うし、お迎えするというよりか、いろんな人に来てもらって自分も楽しめたらいいなという気持ちで私はやると思う。
実際今回も、親戚を迎えるとかみんなが帰ってくるから綺麗だといいね、とかそういう気持ちで別に参加していないし、綺麗な炎が見たいから参加したわけだし、地区に所属してるし仕方ないし。田舎の人によくある、帰って来てくれるからという感情はない。
田舎のお年寄りはお盆とお正月に、親戚が帰って来るのを迎えるのが役目と思っている。
それが当たり前で疑問でも何にもない。

ただ、田舎に帰ってお年寄りがもてなしてくれて、のんびりして。それを求めて帰ってくるというのがお盆やお正月の恒例になっているのを否定とかするつもりはないし私もそういう空間は好きだ。
何が良くて何が悪くとかないけど、いろいろ考えてみるとまだまだ田舎は面白いと思う。

 

 

ちなみにこの看板。ルビがローマ字なのがなんか面白かった。

 

作成者: Haru

シングル百姓。 農業を初めて6年目、猟師見習い中。大分県竹田市の消滅集落で一軒家を借りてDIYリフォームし住んでいる。2人の娘、ネコ2匹と暮らしている。

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