田舎での農家のイメージ。親が悲しむ・・・と言われた話。

私は女性で百姓をしている。今の所仕事の半分以上は肉体労働だ。
昨日も朝から草刈りをしてきた。
終わって軽トラで帰ると隣のおばちゃんたちが立ち話をしていた。
無視するわけにもいかず車を駐車して話に加わる。

おばちゃん:もう草刈りが終わったの?!気をつけないと倒れるよっ!!
私:おばちゃん、ありがとう~うん。もう終わらないと昼はあつくなるからね。
おばちゃん:そうだよ!気をつけないとだめだよっ!
私:うんうん。そうですね~
(これを方言で交わす。わかりやすいように方言は省いています。)

などと挨拶を済ませ話していると

おばちゃん:若いのに野菜育てたり草を刈ったり、よくやるよ~。普通はしないよ。感心する。

と言われた。続けて

おばちゃん:親は悲しんだんじゃないの??かわいそうとか言ってない???

このセリフ・・・田舎のお年寄りからよく言われる。隣のおばちゃんも、田舎の人は大体農業する若い人を男女かかわらずこう思っていると思う。特に女性に対しては本当に強くこの考えがあると思う。実際母親にはあなたを農業させるために育てたんじゃない、事務員さんになって綺麗な格好をして会社勤めをして欲しかったと言われたことがある。田舎の人は自分がしてきた農業をして欲しくないから大概こう思っているし、自分のこどもたちに農業を継がせていない人が大多数だ。だから田舎に若い人がいないというのもある。
農業は汚い格好をして土と向き合い、汗を流して日々働く肉体労働。蔑まれてきた。だからこどもたちにはいい大学に行かせて大企業に就職させて田舎を捨てて都会で働いて欲しい。綺麗な格好で仕事をし社会に貢献して欲しい。自分たちがしてきた仕事はしなくていい。汚い仕事はもう自分たちで終わりでいい。
たぶんこんな考えなのだと思う。悪気は全くない。本当にこう思っているから口に出すのだ。
だから自分たちがやってきて否定してきた農業をなぜ30歳代女性がやるのか理解できていないのだ。私も逆に老人がなぜこういう感覚なのかは理解できない。お互い分かり合えないが、わかりあうひつ方もないのでスルーすればいいのだが。

 


田舎のお年寄りは、自分のこどもたちをいい大学に入れて都市部の企業で働かせることに対してすごくプライドを持っているし、それが何よりの自慢だ。話すと、自分のことどもはどこの大企業に勤めて・・・と話が進んで行く。それがステイタスでもあるのかもしれない。だから隣近所に負けないように自分のこどもも都市部へ!と農業や林業、出稼ぎでこどもたちを養ってきたのだろう。
ただ現代はいろんな生き方ができていろんな選択ができる。だから田舎出身だから、都市部出身だからといって決められた道もないし、その道を進む必要もないし多種多様に選べる。だからその一環で私も農業をしているし、おばちゃんが思うような感覚で仕事をしているわけではない。働きたければ私もそういう仕事をしたければ都市部にいって仕事をするし、この田舎にはいないと思う。
と言いつつも場所の格差は感じるな。



田舎に人がいなくなる・・・・理由・・・。

田舎に人がいないのは誰のせいでもなくたぶんその田舎の地域住民がそうやってきた結果もあるのだと思った。そこに今、若い人が入ってきたらそういう言葉を言う。またそうやって嫌だろうと言う。それで不快になってまた田舎を去り田舎にはとうとう誰もいなくなるということを望んでいるのかな??望んでいないけれどもそういう言葉が出ちゃう??でもそれってどうなのかと思う。私は農業をしてきてよく言われるし言われても大したダメージはないが嫌な人にとっては嫌な言葉だろう。田舎に人を増やしたいと思う一方でそういう言動をしたり、面倒ごとを避けたいなどの理由できてほしくないとか理由は人それぞれだとは思うが、できればそういったことはあまり言って欲しくないのは私も同じだ。聞くと嫌なのもあるし、田舎が悲しく、虚しくなってくる。理由はどうあれ住みたければそこに住んじゃえばいいんじゃない??

シングルマザーだ、女だ、汚い仕事だ・・・田舎の人に言われだしたらきりがないくらい。
必要以上にこちらがちかづかなければ現地住民も近づいてこないので、いつもほどほどの距離を保っていければいいと思う。そしていつも言っているが嫌になったら出る。その一択だ。


 

作成者: Haru

シングル百姓。 農業を初めて6年目、猟師見習い中。大分県竹田市の消滅集落で一軒家を借りてDIYリフォームし住んでいる。2人の娘、ネコ2匹と暮らしている。

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