田舎暮らしノウハウ。道普請(ミチブシン)に出る話。

さて、今日は日曜日!!!!
休みだ!子どもと一緒になにしよう、学校休みだから自分もゆっくりしたいし、猫とも遊びたいし、やりたいことは盛りだくさんの日曜日!

 

と、普段なら結構盛り上がる日曜日の午前中・・・・時間を潰して行われたのは・・・ミチブシン・・・・。
ミチブシンとはなんなのか。

 

道普請

ミチブシン・・・地区の人が集まって地区の草刈りをする。各家から代表者が一人出席し道の整備をする。しかもボランティア。日当は出ない。

ことを、ミチブシンといいます。
この貴重な日曜日の8時から12時の午前中をボランティアに費やす。
ありえん。
なぜ自分の大切な時間をよくわからない草刈りに行かなければならないのか。
答えは田舎だから。またもや答えになってないけれども。

道普請に行く人と行かない人の違い
田舎の集落に年会費を払って地区に参加すれば道普請には行かなければいけない。
年会費を払わず地区に参加しなければ道普請には行かなくてもよい。

というような理由だ。

道普請は嫌だ・・・地区の行事も出たくない・・・じゃあ集落に入らなくていいんじゃない??
話は少し脱線するがでは集落に参加したほうが良いのかよくないのか。メリットデメリットを書いてみる。

メリット
☆村八分にはされない。とりあえずどんな人でも取り合ってくれるし、相手にはしてくれる。腹の底でどう思っているかはわからない。
☆とりあえずなにか困ったことがあっても微力ながら手助けはしてくれる。といっても私の住んでいる消滅集落ではこの役割はどの辺まで役に立つのかは未知数だ。期待は全くできないが。
☆集落ごとに、市町村の月刊誌や回覧板などが配られ情報を得ることができる。(まぁ、これはあってもなくてもよいな。インターネットが今はあるからどっちかといえば必要ないかな。)

デメリット
☆村八分にされる。集落の住人は何があっても関わってこない。まぁ、変なひとと付き合わなくてもいいし、田舎のめんどくさいしきたりとかする必要ないから、集落のことしなくてもいいから(年会費を払ったり、行事や道普請など出なくて良いから)他の面から言えばメリットにもなるかな。
☆近所のひととのコミュニケーションがうまく行かず(一方的にこちら側より住人側からだと思うけど)不審がられたりして、その場所を出て行かなければならない状況になるかもしれないということ。

主に私が思いつくのはそのくらいかな。
まぁ、どちらを選ぶかは自分次第だともう。場所によっては地区に入らなくても何にも言われないところもあるし、逆に入らないとうるさいところもあるし、そこは少しだけ自分で調べてどうするか、嫌だったら住むのをやめるべきだと思う。

 

さてちょっと本題に戻ろう。道普請だ。参加してきたのでざっと体験談を書いていこうと思う。

新キャラ現る!よっ若大将!(推定70歳)

朝7時半そろそろいかなきゃなぁ〜と家でうだうだしていた。あいにく今日は雨。(なにせ前日はうちの引っ越しお披露目パーティしてたので当日午前1時まで飲み会してたから・・・朝はつらいんだよね・・・)
すると外で声がする。8時開始なのに7時半から近所のお年寄りがわらわら集まってきている。
うわぁ・・・・・。
うちの家の前を通過して集合場所に行くのだがもう声がしていた。
そのなかの一番若い??多分若いだろう、下っ端になるのかな??女性が私を呼びに来てくれた。これも建前だろう。来ても来なくても呼びに行くという。
ということで仕方無くカッパを着て軍手をし、草刈り機を持参してとぼとぼ歩いて集合場所のへ。
集合場所に着く前に数人のお年寄りが歩いていたから昨日、パーティに来てくれたおばあちゃんに大きな声でお礼を言った。が、シカト。
ん??と思って気にしてなかったら、昨日来たおばあちゃんが私にあつまり、みんなの前で言ったらダメだという。なぜかと思って聞いてみると、来てない人がいるのに表立ってお礼をいうと自分たちだけ行ったのが公になってしまうからあまり目立ちながらいうなということらしい。目立ちたくないし。(たぶん。)はっきりと口に出しては言わなかったから私の想像も入っているのだが。
わかりましたといい、小声で昨日きてくれた他の人にもありがとうと挨拶をしておく。
さて、そんなかんじでとぼとぼ歩いて行くと集合場所に到着した。
そこで地区の皆さんが輪になっておりなぜか輪の中央に70歳くらいだろうか、男性が一人座っていた。

まぁ上の図のような構図で集落の人が集まった。
とりあえず自治会長を中心に男性が上座、女性が下座である。
田舎らしい男尊女卑。
若大将と長老が座っていた。
まぁおじいさんとおばあさんだらけなんだけどね。
若大将が自治会長の方向を向いて座って話していた。
雨だしということですこし早く道普請が始まる。まずは自治会長の話から始まり、今日の段取りなど説明がある。なぜか長老が遅刻した人の文句をその輪の中で言っており、遅刻した人(遅刻おじさん)が来た途端何も話さなっくなった。自治会長は長老と若大将にちょくちょく質問しながら話を進めていた。

まぁ、そんなよくわからない会合が終わり、各自持ち場に移る。3チームに別れる。
私のチームは、長老、若大将、謎の遅刻おじさん、推定80歳越えのおばちゃん2人、70歳くらいのおばあちゃん、60歳くらいのおばちゃん。
このチームで集落の道の草刈りをしていく。草刈り機を持っているのは男性、その後ろを女性が鎌やレーキを持っって草を片付けながらついていく。当然草刈り機のほうが早く、男性陣は女性の片付けをどんどん引き離していく。私は草刈り機を持っていたので男性陣と一緒に先に草を刈って進む。途中で女性陣が見えなくなり、追いつくまで男性陣は木陰で休憩する。わぁ・・・・もう何も言えない・・・なんで女が後ろをついて行って男性が前をいくのか。わけわからない。逆でもいいやん・・・。
と突っ込みつついろいろしてたらやっと女性陣がくる。
その間先に来た70歳のおばあさんにこのへんの人は一体何歳の人がいるのかと聞いてみる。
すると、だいたい1925年〜1934年くらいの年齢層が大多数を占めていることがわかった。
年齢で言えば84歳から93歳くらいまでの人が大半を占めている集落というのが確実に判明した。
でもその人たちがほぼ今回の道普請に参加して、草刈り機を振るったり、レーキで草集めをしている。
だが、80歳代で出てこれていたのはおばあちゃんたちが主でおじいちゃんは長老ひとりだった・・・。
若大将の指示のもとどんどん草を刈る。草がない区間はひたすら歩く。
謎の遅刻おじいさんは軽トラでどんどん移動していた。
3時間くらいぶっ続けで草を刈りひたすら歩く、草を集めひたすら歩く。
そして集合場所の公民館に到着。公民館ではお茶がくばられここで20分ばかしやっとのまともな休憩にはいる。
休憩中は他愛もない話ばかりをしてやり過ごすが、長老に私の草刈り機のエンジン音がうるさいとなんか突っ込まれる。だからガソリンが減りすぎて大変だとかなんとかいろいろ言われたが腹が立ってきたので言い返しておいた。あとはおばあさんたちとも話した。
休憩の後はみんなで公民館の草刈り。私は法面ではなく平地を切れと命令されたのでおとなしく切った。が切り方が悪かったらしく、後から地区のおじさんに切り直されていた・・・無言で。嫌だなぁ。
と思ったがまぁとりあえず参加して、草刈り機背負ってブンブン言わせておけばそれで集落としては終わりの話なので知らぬ顔をして切り続けた。15分くらいして終わりその時点で11時すぎ・・・もう昼やん・・・やめたいし。と思ったけどまだまだ作業は続く。今度は若大将が写真撮影をしながらの草刈り作業をしたいので場所移動をしてまた草刈りと草集め作業をする。
写真撮影するのはどうやら集落で清掃活動すると市から補助金がもらえるようだ。
ただそれだけ。そんな作業をして、やっとお開きとなるが、それからがまた長い。
お開きになった後も、訳の分からぬ話がづづき、今回終わらなかったから来週の日曜日の8時からまた集まって草刈り作業することになった。

え・・・・・ちょまってくださいな・・・来週日曜て・・・・三連休の中日真っ只中じゃないですか!!!!おいおい!!!

とかなり突っ込みつつ話を聞く。
と、長老が来週の草刈りには草刈り機持ってる人全員草刈り機もって刈れと言いだしたのだ。
80歳代のおばあちゃんは今でも現役で、プライベートで自分の畑は草刈り機を持って自分で刈っている。
が、地区の清掃位作業はさっきの役割で男性が刈るのでおばあちゃんたちは草刈り機を持って歩かない。
もう足腰も弱く、杖をついて歩いたりシニアカーに乗っているという人もいるのに草刈り機持って刈れだと??あなた何を考えてるのですか??
と、そこでおばあちゃんたちが次々と言い返す。
じゃあ!私たちも持ってこようか!!!
と冗談交じりだけどすごい剣幕ww
このいきおいに押されて長老は黙り、若大将がフォローに入りその場は収まる。
もう、みんなで何回も同じことを言い続け、噛み合わないし、耳の遠いおばあさんに質問すると何回も言わないと話は通じないし・・・もうなんだか訳の分からぬ年寄りの話し合いにかれこれ15分付き合った。
来週日曜日に草を刈るのは若大将がまとめどうやら決着したようだが私も草刈り機をもって再度行かないといけない羽目になってしまった。でもその日は3連休だ絶対行くつもりはない。し行きたくないから欠席する予定だ。
だいたい4時間を14人で作業するのになぜ来週にもちこしたりするのか!!!段取り悪いし年寄りだし体動かないから作業も進まないし。最悪。
道普請などの草刈りに参加しない場合はたぶん”出不足”といっていけないからお金を払って解決できるシステムがあるはずだ。田舎により金額はまちまちだろうが。お金で解決できるならもうお金払って休みを確保したほうがどれだけいいかと思っている。
あ、謎の遅刻おじさんだがいつの間にかいなくなっており、なぜか無関係の代理の人が草を刈っていた。ますます謎だ・・・。

冒頭の若大将は、この地区の中間管理職といったところだろうか。権限があるのは長老で、その次に若大将、その次に自治会長と言った風だ。自治会長と長老の間に入り、地区のうるさいおばあちゃんをまとめるといった役割をになっている、地区のけっこう大事なポジションだと思う。若大将がいわないとおばあちゃんも話を聞かないしね。

 

話が終わり道普請は終了したのでさっさと帰ってきた。帰り着いたときには12時だった。

 

今回の報酬は500mlのお茶1本だけ。損得考えたら間違えなくだろう。自分の大切な時間がお茶一本なんて惨めすぎる・・・・。

田舎の行事は実際やってもやらなくてもいいことだらけ

実際、この草刈りなんてお金で解決できる。
いろんなところに外注し自分たちがしなくても毎月高い地区の年会費を納めて(刈小野地区は年間で13000円と竹田市でも高いほうだ)いるのにそのお金でなんで解決しないのか、あとはもっと無人の草刈り機などを導入し、それで刈って負担を少なくしたり、わざわざ集まるのではなく分担して各自分担してやっておくとか、方法はいろいろあるはずだ。
そんなことをすればもっと田舎でも住みやすくなるし集落に入ってもいいかなぁと思うのだけど、今のようにガチガチに固められていては入りたくてもデメリットが多すぎて集落には参加したくない。
どうせ、80歳の年寄りしかいないし仕事は早くはかどる訳ではないのだからどう考えてもそうするのが効率的だと思う。のだが、昔からの風習だから、ちゃんと会って話して近所とのコミュニケーションが必要だとか、わけのわからぬ理由をごねて多分この形は変わらないと思うし、上記のことを訴えたとしても前例がないことをするということは面倒だからやらないだろう。みんな前例のないめんどくさいことはやりたがらない。異例をつくるとみんなで協議したりして意見を言わなければいけないということが負担に感じるからだろう。それが田舎だ。だから衰退していくのだと思う。違うことをどんどん取り入れてやらないと面白くないと思うけど、田舎は平穏が一番。変なことは持ち込まないでねという空気をひしひしと感じるから変に首は突っ込まないでおこう。言ってもいいけど多分理解できないだろうし。田舎しか住んだことない人たちは。
まぁ何回もいうけどこれも後何年だ???というところまで来ているから後少し、それまで自分の考えをまとめていざという時に役立てられるようにしておこうかな。

 

作成者: Haru

シングル百姓。 農業を初めて6年目、猟師見習い中。大分県竹田市の消滅集落で一軒家を借りてDIYリフォームし住んでいる。2人の娘、ネコ2匹と暮らしている。

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